2015年12月04日
フラップゲートの説明会
気仙沼市内沿岸部で工事が進められている防潮堤。 いまだに賛否両論があって、いまだにコンセンサスに至ったという感じじゃない中で、工事だけは着々と進めらているような気がします
防潮堤で仕切られる海側と陸側。 車両や人の出入りのために設けられる陸こう部分について、震災での教訓・人力での閉鎖は今後は行わないとの考えから、いろいろな方策を考えている模様
電気的な仕掛けによって、または遠隔操縦によっての陸こう閉鎖には、相当なランニングコストがかかるうえ、有事の際にちゃんと作動するのかっていうリスクもあって、いま検討されているのが人力や動力を必要としないフラップゲート方式の採用。 その説明とデモンストレーションが気仙沼で行われました。 日立造船が開発したフラップゲート方式、その商品名が「neo RiSe」っていうもので、無動力/人為操作不要の水災対策設備なんだとか。 関係者が見つめる中で説明会が始まりました
このフラップゲートを開発した日立造船さんの担当者によって、これがどういうもので、どういう利用方法があるのかなど、スライドを使いながらの説明会。 震災後に急速に導入が進んできているようです
会議室での説明会のあとは、魚市場南側岸壁に設置したフラップゲートのデモ機を使ってのプレゼンテーション。 大量の水を放出すると自動的にゲートが立ち上がる仕組み。 いたってシンプルな構造
平時には横になっているゲート上を、車両や人が通行しても全く大丈夫なんだとか。 ウッドデッキにもできるし、イスなども固定できるそう。 これなら内湾地区の防潮堤の上に計画している1mのフラップゲート高をさらに増すことによって防潮堤の見た目の高さやを下げる事ができ、圧迫感の軽減につなげる事ができるんじゃないかなあって感じました。 新たに内湾地区の海岸線をを復旧していく上で、景観への配慮は必須です。 これは実際に使えるすごくいい技術だと思いますね。 実際にこの目で見てよかったです
これから間に合うかどうかわかりませんけど、この新技術であるフラップゲートをもっと有効に利用していくべきだと思いました。 気仙沼市や宮城県の担当者の皆さん、よろしくお願いしたいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:44