宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2011年06月18日

ケープ沖のマグロ

ケープ沖のマグロ

今日は清水で水揚げです。南アフリカ・ケープタウン沖(業界用語:ケープ)で漁獲したミナミマグロなどをMAERSKの超低温冷凍コンテナに転載し日本に輸送しました。

ケープ沖のマグロ

水揚げといっても、船から陸揚げするのではなく、場所は超低温冷蔵庫でおこないます。
コンテナから冷凍マグロを引出して仕分けし計量する作業。
岸壁での作業とは違い、冷蔵庫の荷捌き台は狭いので仕分け作業がたいへん

ケープ沖のマグロ
ケープ沖のマグロ

それにしてもマイナス60℃で保冷できるコンテナってすごい技術ですよね。
電源さえ確保できれば、どこにでも超低温のまま持っていけるんですから

ケープ沖のマグロ

今回はミナミマグロの水揚げなので、3名の水産庁検査官が立ち会いました。
漁獲したミナミマグロには通し番号の入ったプラスチック製のタグを1尾1尾に装着。マグロの重量や体長を計測し性別なども記録します。そのデータは毎日水産庁に報告しています。

水揚げに立ちあう検査官は船からの報告内容と実際の品物があっているかを確認します。
日本漁船はすべてこのような検査が義務付けられキッチリと管理されていますが、輸入のミナミマグロやクロマグロは書類検査のみで立会いは税関の権限だとか・・・ これではねえ・・

権限の及ぶ日本船はがっちり見るが、輸入に関しては知らぬ存ぜぬではどうなんでしょうか。
ほとんどのクロマグロとミナミマグロは日本に搬入されるのですから、世界最大の消費国の責任として、輸入されるミナミマグロとクロマグロは搬入形態如何にかかわらず、水産庁職員が日本船同様の全量立会検査をするシステムが最低限必要だと思うんですが
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 15:36

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