2019年12月09日
かつお・まぐろ促進会の講演会を開催

全国の遠洋かつおまぐろ漁業経営者の若手組織「全国鰹鮪近代化促進協議会(通称:促進会)」の通常総会を前に、東京・永代の日かつ漁協大会議室を会場に講演会と意見交換会が開催されました

このところ毎年恒例となっている通常総会の講演会。 今年は3名の講師にご協力いただいての開催。 会場には全国から仲間の漁業経営者の皆さんや、関係団体そしてマスコミ関係者も多数参加

今年の講演会で講師を務めたのは、早稲田大学准教授の真田康弘さん、フード・ジャーナリストの佐々木ひろこさん、そして三崎恵水産の石橋匡光さんです。 日頃大変お世話になっている方々ですね

真田先生からは、中西部太平洋(WCPFC)などのRFMOsとやワシントン条約(CITES)などの動向についてのお話し。 特にWCPFCにおいては、島嶼国の団結と発言力が増している状況と、CITESでの海洋種保護へEUやアフリカ諸国が中心となっての動きが顕著とのお話がありました

水産外交や政策がご専門の先生からは、ソフトパワー・リソースについての言及もあって、政治的価値観が重要で、どこにおいても価値観にぶれがなく一貫している場合にパワーリソースになるとのご指摘もあり、常々先生が言われている二枚舌はダメっていうところがすごく印象に残りました

そして佐々木さんからは、Chefs for the Blueの代表として、どんな活動をおこなってきているのか、サスティナブル・シーフードを求める動きが大きくなってきている現状についてのプレゼンがありました

三崎恵水産の石橋さんからは、海外展開しているマグロ販売事業を詳しくご紹介。 日本での水産物は安すぎて世界から魚介類が日本に集まらなくなるのではとの危惧や、サスティナブルで美味しいマグロを世界に広げていくなかで「当たり前にやっている事をしっかりと伝える」ことの重要性のご指摘が

約2時間ほどの講演会と意見交換会でしたが、すごく参考になるお話と印象に残るフレーズが多数散りばめられた、とても楽しい講演会でした。 講師の先生方お疲れさまでした。 これからも宜しくです

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:35