2013年03月27日
支綱切断の斧

勝倉漁業の新造船・第123勝栄丸の命名進水式の記事を二日続けて掲載してきました。
みなさんにも進水式の雰囲気だけはお伝えできたのではないかと思います。
最後に、進水式でおこなわれた支綱(しこう)切断の儀式について書こうと思います


新潟造船では乾ドックの船台で建造工事が行われるので、ドックに注水して新造船の浮上・進水が行われるのですが、進水式と言えば船体を船台から水上へ滑らせて水しぶきをあげながら船尾から豪快に進水するというものでした

進水式の時、船体をつないでいる支え綱を断ち切るのがこの斧。進水式の支綱切断に欠かせないこの斧は、造船所が船ごとに新しく作り、その記念として船主に贈呈されるものです


いまは支綱切断によって豪快に進水する光景もあまり見られなくなりましたが、進水式の儀式としてはいまも厳格に脈々と受け継がれ続いています。 いいですねえ、こういう儀式って。
そういえば、過去に建造した勝栄丸の支綱切断の斧

会社の倉庫に保管していたものが津波ですべて流失してしまいましたが、この第123勝栄丸の支綱切断の斧を始まりとして、一つ一つまた新しい歴史を築いていきたいと思います

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 14:46