宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2019年12月11日

ウェザールーティングの勉強会


今年で6年目となる気仙沼市と東京海洋大学が連携しての事業「海と生きる連続水産セミナー」の今年度第1回講座が魚市場会議室を会場に開催されました。 毎回すごく楽しみにしている勉強会です クラッカー

一年間に5回ほどのセミナーが定期的に開催されて、気仙沼の基幹産業である水産業・漁業について様々なテーマについての講義を頂いています。 今回の講義は東京海洋大学副学長の庄司るり先生による「最適航路の考え方と自動運行船の現状」についてというもの。 最新技術のお勉強ですね タイ

今年竣工した勝倉漁業の第127勝栄丸でも採用しているウェザールーティングシステム。 気象や海象情報をもとに最適航路を計算して自動航行するシステムですが、今回のお話しはそのウェザールーティングシステムについての詳細な講義でした。 自社船で採用しているのですごく理解できます 船

海上風や波、海流、そして流氷や氷山などの気象・海象データ、その船舶ごとの航海性能(波浪中における船速やエンジン出力、船体運動)の推定、最適航路選定がウェザールーティングに必要な技術要素となる。 最新技術を使って最短時間航路や最少燃油航路など様々なシュミレーションができるんです 花丸

127勝栄丸の気仙沼から大西洋漁場への沖出し航行では、まず経由地のパナマまではこれまでのハワイ付近を通過する航路ではなく、大圏航路まではいかないけれど北側のルートをウェザールーティングが指示し、その解析結果に基づいて自動航行することによって、大きな時短と省エネにつながりました 音符

こうのウェザールーティングシステムは、外航商船などでの導入が進んできている現状もあるとの事なので、遠洋漁船でも導入事例が増えてくるといいですね。 そしてその先には無人化も含む自動航行があります。 海技資格者の配乗軽減などにもつながる重要な技術なので、今後に期待しましょう 親指

漁業関係者だけではなく気仙沼市長さんをはじめ市の職員や水産関係者が多数出席した今回のセミナー。 こうした勉強会が今後とも継続され、気仙沼の関係者の知識量が増えることによって、力強く競争力のある気仙沼になっていくことが大切です。 セミナーに出席された皆さん、お疲れさまでした face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:50