2016年11月25日
ミナミマグロ増枠へのコメント掲載

今年10月、台湾・高雄でおこなわれたミナミマグロ保存委員会(CCSBT)の年次会合にて、2018年からの3年間におけるミナミマグロ漁獲枠の増枠が決定されたことは勝栄丸ブログでもお伝えしました

【第23回CCSBT結果概要はこちら】

かつていったんはその資源量を大きく減らしたミナミマグロですが、CCSBT加盟国の合意に基づいた厳格な資源管理が功を奏し、科学的な解析でその資源量の増加が確認されるまでに至りました

漁業国間での利害関係が交錯するCCSBTなどの国際会議。 ミナミマグロの漁獲管理はMPという方式が採用されていて、資源解析の数字から漁獲可能量が算出されるシステムになっているんです


2035年までにミナミマグロの初期資源量の20%の水準に70%という高い確率で達成させようというのが現在のCCSBTでの資源管理目標。 関係国が協力してしっかりと管理してきた結果が、今回の漁獲枠の増枠に繋がったと思います。 水産資源は管理すれば増えるっていう事が証明されました

先日東京に出張した際に、水産経済新聞社の記者さんからインタビューの依頼を受け、CCSBTに参加した漁業者からのコメントを頂きたいとの事で、私の考えをお伝えしたところ朝刊に掲載されました

政府代表で出席された水産庁の太田審議官そして業界団体の日かつ漁協山下組合長のインタビュー。 一緒に参加した富山の池田水産池田専務と浜田漁業部濱田専務のコメントも記事となって。 とても苦しい我慢の時代を経て、日本の漁獲枠をようやく取り戻すことができたことは非常に感慨深いと思います

ミナミマグロについては、まだまだたくさんの課題が山積していますが、この増枠を契機に日本のマグロ漁業界が飛躍するきっかけとなるようにしていきたいですね。 皆さんこれからも頑張りましょう

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:10