宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2020年06月16日

気仙沼の冷蔵庫で餌料検品


このところ気仙沼港から各漁場に向けて遠洋まぐろ延縄漁船の出港が相次いでいます。 新型コロナの影響で、長い船では半年間も出漁できずにいましたから、ようやく動きだしたなあって思います クラッカー

勝倉漁業の勝栄丸各船も、大西洋や南太平洋のマグロ漁から順次日本に帰港となって、これまでの海外基地依存の運航体制から気仙沼を基地とした運航体制へと方針転換してのこの数か月でした タイ

その一方で静岡新聞の報道によると、新型コロナの世界的な感染拡大の影響で各国へ船員を送りこめず、日本のまぐろ漁船・十数隻が海外の寄港先で身動きが取れない状況になっているとの事 !

ケープタウンを基地に操業するある焼津船籍まぐろ船は、機関長が体調不良で下船したが、国際線の離発着が禁止されたことで交代の機関長を送り込むことができず、出漁できずにケープタウンの港内にての係船を余儀なくされ、24名の船員がすでに2か月以上も港内に止めおかれているという情報です 船

そしてケープタウンに係船し、船員は日本やインドネシアに帰国、ドック・休暇明けに復船しようとしたが南アフリカがロックダウン。 船だけが港に取り残された格好になっているケースもあるという。 海外で活動するこうした遠洋まぐろ船への支援策、人道的な対応も業界団体から国へ要望してほしいです マイク

そうした状況からすると、気仙沼はいたって平和でほぼ平常時の状態で仕事ができているからほんとありがたいです。 いま気仙沼に帰港中の勝栄丸各船向けに、新たな航海で使用する冷凍餌料を発注するタイミングになってきて、冷蔵庫に出向いてサンプルをチェックしながらの商談をおこないました 花丸

不漁の影響で価格が高騰しているアルゼンチン松イカや、比較的安定した供給量と単価となっているイワシやムロアジなどの青物。 いろいろと現物をチェックして最善の選択をしていきたいと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:27